2008年06月28日
本を手にする日を前に (tsubaki)
いよいよ本ができあがり、7月1日
手元に届けていただけることになりました。
5月下旬に最後の色校を戻し終えて、
最後の修正、印刷、製本と、すべて編集のTMさんにゆだねて、
ドキドキしながら待つこと1ヵ月余り。
ずいぶん長い時間がたったように思います。
そして、いよいよ本を手にする日を前に、
以前からこのブログへのコメントをお願いしていた
TMさんから、原稿が届きました。
本を作り始めて約5ヶ月、
プロの編集者の姿をまじまじと見せていただいた
TMさん、お忙しい中こんなお願いまで聞いていただき、
本当にありがとうございました。
印刷立会いの日。
工場へ近づくにつれ、どんより曇った空の隙間から陽がさしてきました。
「幸先いいですね!」
印刷所の営業担当さんとデザイナーさんと、
3人のテンションがあがったところで工場に到着。
既に、機械の準備は整っていて、
私たちの色確認を待つばかりという状況でした。
本のカラー印刷は「赤、青、黄、黒」の4色の掛け合わせで色を出します。
かなり大雑把にいうと、各色のハンコをつくって刷り重ねる、というしくみ。
色を重ね合わせるというところは、木版画と似ています。
とはいえ、版画と印刷はまったくの別物なので、
いかに平山さんの原画の色に近づけられるかが最大の難関です。
色校を繰り返した成果がここで現れます。
早速、機械を動かしはじめ、
色がしっかりと紙にのってきたところで、一旦、機械を止めます。
ものすごい音と紙粉とインクの匂いの中、
印刷機を動かす職人さんとともに、気合充分の私たち3人は、
刷り出しと色校と原画を見比べながら色の出方を確認しました。
微調整は繰り返しましたが、予想以上にスムーズに進み、
数時間で一気に刷り上りました。
乾いていくにしたがって、紙にインクが馴染みますので、
印刷した直後と時間が経ってからでは、多少、色の見え方が変わります。
ですから、最終的な出来栄えは本が仕上がってみて初めてわかること。
そして、この本が本当に完成するのは、平山さんがご覧になったとき。
「満足していただけるか」
その瞬間まで、制作(=緊張)は続きます。
思い返すと、平山さんに初めてお会いしたのは、
2008年2月上旬のとても寒い日でした。
あたたかみがあって優しげだけど、ゆるぎない方だなぁ、
というのが第一印象。
作品には、そのお人柄がよく表れていると思います。
見逃してしまいそうな、日常のささやかな出来事を切りとって、
大切にあたためて、時間をかけて妥協のない形に仕上げる。
そうやって生み出された作品は、
平山さんにしか創りだせないものだけれど、
どこか懐かしさや親しみを感じるから、見る人の心に響くのだと思います。
しかも、木版画だけでなく詩が添えられていることで、
メッセージ性はさらに高められていると感じました。
何よりも「愛しい気持ち」があふれていますし。
「いい本になりそう」
最初に版画を拝見したときに感じた漠然とした感覚が、
いつか確信に変わりました。
何よりも、いい本にしたいと強く思いました。
果たして、その密かな誓いは守られたのでしょうか。
願わくば、ひとりでも多くの方が、
平山さんの作品と出会うことができますように。
―――きょうと同じ日は、二度と来ない。
大事なことに、改めて気付かせていただきました。
平山さん、ありがとうございます。
そして、長期間に渡ってお疲れさまでした。
最後に、個展の成功を心より願っております。
きっとまた新しい縁がつながっていきますね。 TM
手元に届けていただけることになりました。
5月下旬に最後の色校を戻し終えて、
最後の修正、印刷、製本と、すべて編集のTMさんにゆだねて、
ドキドキしながら待つこと1ヵ月余り。
ずいぶん長い時間がたったように思います。
そして、いよいよ本を手にする日を前に、
以前からこのブログへのコメントをお願いしていた
TMさんから、原稿が届きました。
本を作り始めて約5ヶ月、
プロの編集者の姿をまじまじと見せていただいた
TMさん、お忙しい中こんなお願いまで聞いていただき、
本当にありがとうございました。
印刷立会いの日。
工場へ近づくにつれ、どんより曇った空の隙間から陽がさしてきました。
「幸先いいですね!」
印刷所の営業担当さんとデザイナーさんと、
3人のテンションがあがったところで工場に到着。
既に、機械の準備は整っていて、
私たちの色確認を待つばかりという状況でした。
本のカラー印刷は「赤、青、黄、黒」の4色の掛け合わせで色を出します。
かなり大雑把にいうと、各色のハンコをつくって刷り重ねる、というしくみ。
色を重ね合わせるというところは、木版画と似ています。
とはいえ、版画と印刷はまったくの別物なので、
いかに平山さんの原画の色に近づけられるかが最大の難関です。
色校を繰り返した成果がここで現れます。
早速、機械を動かしはじめ、
色がしっかりと紙にのってきたところで、一旦、機械を止めます。
ものすごい音と紙粉とインクの匂いの中、
印刷機を動かす職人さんとともに、気合充分の私たち3人は、
刷り出しと色校と原画を見比べながら色の出方を確認しました。
微調整は繰り返しましたが、予想以上にスムーズに進み、
数時間で一気に刷り上りました。
乾いていくにしたがって、紙にインクが馴染みますので、
印刷した直後と時間が経ってからでは、多少、色の見え方が変わります。
ですから、最終的な出来栄えは本が仕上がってみて初めてわかること。
そして、この本が本当に完成するのは、平山さんがご覧になったとき。
「満足していただけるか」
その瞬間まで、制作(=緊張)は続きます。
思い返すと、平山さんに初めてお会いしたのは、
2008年2月上旬のとても寒い日でした。
あたたかみがあって優しげだけど、ゆるぎない方だなぁ、
というのが第一印象。
作品には、そのお人柄がよく表れていると思います。
見逃してしまいそうな、日常のささやかな出来事を切りとって、
大切にあたためて、時間をかけて妥協のない形に仕上げる。
そうやって生み出された作品は、
平山さんにしか創りだせないものだけれど、
どこか懐かしさや親しみを感じるから、見る人の心に響くのだと思います。
しかも、木版画だけでなく詩が添えられていることで、
メッセージ性はさらに高められていると感じました。
何よりも「愛しい気持ち」があふれていますし。
「いい本になりそう」
最初に版画を拝見したときに感じた漠然とした感覚が、
いつか確信に変わりました。
何よりも、いい本にしたいと強く思いました。
果たして、その密かな誓いは守られたのでしょうか。
願わくば、ひとりでも多くの方が、
平山さんの作品と出会うことができますように。
―――きょうと同じ日は、二度と来ない。
大事なことに、改めて気付かせていただきました。
平山さん、ありがとうございます。
そして、長期間に渡ってお疲れさまでした。
最後に、個展の成功を心より願っております。
きっとまた新しい縁がつながっていきますね。 TM
Posted by sacra&tsubaki at 18:33│Comments(5)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
なみちゃん
出版、個展 おめでとうございます。
今、DMをいただきました。ありがとうございます。
ちいさなはがきいっぱいに
なみちゃんらしい世界がひろがっていました。
家族で7月末から1ヶ月、イギリス、オックスフォードで夏を過ごすので、
私は個展には残念ながら 顔だせませんが、本は是非拝見したいと思っています。
ところで、私は誰かって??うふふ。
HNでわかるかな?
ブログに遊びにきてね。
久しぶりにお会いしたいです。
出版、個展 おめでとうございます。
今、DMをいただきました。ありがとうございます。
ちいさなはがきいっぱいに
なみちゃんらしい世界がひろがっていました。
家族で7月末から1ヶ月、イギリス、オックスフォードで夏を過ごすので、
私は個展には残念ながら 顔だせませんが、本は是非拝見したいと思っています。
ところで、私は誰かって??うふふ。
HNでわかるかな?
ブログに遊びにきてね。
久しぶりにお会いしたいです。
Posted by luvbear at 2008年06月28日 19:33
tsubakiさんへのTMさんの印象 私も同じです。
おだやかさの中にも自分の信念がしっかりあるような・・・
だからなみさんにもその手から生まれる木版画にも
すごく惹かれるのでしょうね
DMを見てすごく感激でした。
これがtubakiさんの夢見たことなんやな~って
しっかり一日身動き出来るようにしてますよっ
ゆっくり伺えると思います。
本の完成を味わう間もなく個展の準備
大変やけど頑張って!
おだやかさの中にも自分の信念がしっかりあるような・・・
だからなみさんにもその手から生まれる木版画にも
すごく惹かれるのでしょうね
DMを見てすごく感激でした。
これがtubakiさんの夢見たことなんやな~って
しっかり一日身動き出来るようにしてますよっ
ゆっくり伺えると思います。
本の完成を味わう間もなく個展の準備
大変やけど頑張って!
Posted by rumi at 2008年06月29日 07:12
あ~~~
私まで、今印刷機の前にいる気分になりました。
素敵な文章ですね。
また泣いています。。。
TMさんとなみさんとの出会いの場に咲楽を選んでいただき
その瞬間に立ち合わせていただいた日
作家と編集者のやりとりを見ていて
「これは記録に残さねばっ!!」とブログを立ち上げることを
思いつきました。
本が出来上がるまでにこれだけ編集者の力を借りることを
初めて知り、生涯経験し得ない貴重な体験をさせていただきました。
これが「プロ」のお仕事なのですね。
本当にTMさんとの出会いがあり
この素晴らしい本が出来上がりました。
感謝というコトバでは伝えきれません。
私たちの思いを心から受け止めて
一生懸命取り組んで下さり
ありがとうございました。
いよいよ本を手にする日が近づいてきました。
またゆっくりお会いしてお話できれば幸いです。
私まで、今印刷機の前にいる気分になりました。
素敵な文章ですね。
また泣いています。。。
TMさんとなみさんとの出会いの場に咲楽を選んでいただき
その瞬間に立ち合わせていただいた日
作家と編集者のやりとりを見ていて
「これは記録に残さねばっ!!」とブログを立ち上げることを
思いつきました。
本が出来上がるまでにこれだけ編集者の力を借りることを
初めて知り、生涯経験し得ない貴重な体験をさせていただきました。
これが「プロ」のお仕事なのですね。
本当にTMさんとの出会いがあり
この素晴らしい本が出来上がりました。
感謝というコトバでは伝えきれません。
私たちの思いを心から受け止めて
一生懸命取り組んで下さり
ありがとうございました。
いよいよ本を手にする日が近づいてきました。
またゆっくりお会いしてお話できれば幸いです。
Posted by sacra at 2008年06月29日 09:17
luvbearさん
お久しぶりです♪ゆきちゃん!
オックスフォードで夏休みなんて友だち、他にいませんから・・・
すぐピンときました。
ゆきちゃんのブログでコメントしようかと思ったけど、
うわ~こんな世界があったのね~☆と少なからず衝撃を受け、
コメントできず戻ってきました。すごいね~♪
コメントありがとう。そしてまたいつか、
会える日を楽しみにしてますね。
お久しぶりです♪ゆきちゃん!
オックスフォードで夏休みなんて友だち、他にいませんから・・・
すぐピンときました。
ゆきちゃんのブログでコメントしようかと思ったけど、
うわ~こんな世界があったのね~☆と少なからず衝撃を受け、
コメントできず戻ってきました。すごいね~♪
コメントありがとう。そしてまたいつか、
会える日を楽しみにしてますね。
Posted by tsubaki at 2008年06月29日 17:08
rumiさん
DMを見て感じてくださり、嬉しい限りです。
個展では、ぜひゆっくりしていって下さいね。
ほんと楽しみにしてます&がんばります!
DMを見て感じてくださり、嬉しい限りです。
個展では、ぜひゆっくりしていって下さいね。
ほんと楽しみにしてます&がんばります!
Posted by tsubaki at 2008年06月29日 17:16


