2008年03月24日

本づくり3 (tsubaki)

本のタイトルは、人に例えると顔のようなもの・・・
タイトルを含む装丁ひとつで、その本の印象が決まってしまうようなものなので、
慎重に、これぞと思えるタイトルを考え出さなければなりません。

最初に見ていただいた作品ファイルのタイトル
「こころのスケッチブック」
これは、今までの作品ほぼすべてを1冊にまとめたタイトルであって、
出版する本のタイトルには向いてないと感じていました。
この意見は、編集者TMさんも同じでした。

約130ページの作品ファイルから厳選して、
64ページにしぼりこんだ木版画詩文集に
ぴったりくるタイトル探しもまた ひと苦労なのでありました。


選んだ作品は季節を感じる木版画を軸に、それに関連する詩・・・
思いつく限りの言葉を並べて、タイトルを考え出している傍らで、
夫がまたも発言・・・

「どれも、なんか、ぱっとせえへんなあ~」

「そんなん言うんやったら、考えてよ~」

「しゃあないな~」

 ・・・

2、3案考えてくれたものの、

「う~ん、どれも なんか・・・」と言いかけて、一応ありがたく書き留めました。

あーだこーだ言い合っている私たちの傍らで、黙っているはずがない息子が

「おらにも わかる はなししてよ~」と、ついに口をはさみました。

「ごめん、ごめん。実はお母さん絵本作ろうとしてて、その本の題名考えてるねん・・・
 いっしょに考えてくれる?」

「いいで~ でも、えほんの なかみが わかれへんとなあ~」

それもそうです。さすが小学1年生!

「前にお母さん、近江八幡で個展やったやん・・・
 あのとき飾ってた木版画と言葉が、本になるような感じ!」

「ふ~ん」

「おぼえてる?」

「うん うん」

そう言えば、私が個展会場に顔を出すときは、
必ず「いっしょに行く!」と言ってついて来てくれていました。
当時はまだ、おかあさんといっしょが好きな幼稚園児でした。

「そうやなあ~ なんか春とか夏とか、きせつがあったなあ~」

「そうそう、あれに題つけるとしたら?」

「それやったら、はるなつあきふゆ!


息子がそう言ったとたん、ひらがなで「はるなつあきふゆ」という一連の文字が
ピーンと頭に浮かびました。私だけでなく夫の頭の中にも・・・

「あ~っ もしかして いいかも!!!」

わかりやすいし、言葉のひびきもいいし、内容にもぴったり!
家族3人の意見が一致したところで、
タイトル案として、TMさんに提案する運びとなりました。
もちろん息子は大喜び!


もう皆さんお気づきでしょうが、このブログのタイトル

*はるなつあきふゆ*木版画の愉しみ♪ 息子が思いついた本のタイトルです。

家族の意見が一致して、盛り上がって決まったタイトルとて、
やはりプロの編集者・出版社の目から見ると、どうなのか・・・?
採用されるかどうか、確信は持てませんでした。
ボツになった場合、きっと息子はがっかりするだろうし、
なんとなく淋しい気がして、このブログのタイトルとして残そうと思いました。

そして、その予感はやはり的中。

編集者TMさんが、もっと私の心をゆさぶるような、
たどり着けそうでたどり着けなかった、
ピンとくるタイトルを考え出してくれたのでした!


TMさんからいただいたメールの一部をそのまま紹介させていただきます。

   ・・・・・
   平山さんの木版画や詩は、日常の風景を切り取っていらっしゃるものがほとんどです。
   見逃してしまいそうなささやかなものに目を向け、そっとたたずむように見せてくれます。
   その景色やことばは、「いつだったかわたしも見たような、感じたような・・・」
   という懐かしい気持ちにさせてくれたり、元気をくれるものばかりです。
   見失っていた大切な「本当の豊かさ」を思い出させてくれ、
   こわばっていたこころをそっと包んでくれるような力があります。
   決して大げさでも強制的でもなく、
   気が付いたらそうだった、というくらいの力加減で。

   そんな本全体の空気感をタイトルに盛り込みたいなぁ、
   と思い考えております。

   「はるなつあきふゆ」というタイトルもひびきがかわいいですし、
   なじみやすいと思います。
   平山さま達の思いいれも強いように見受けられます。
   ただ、四季の風を感じることができるという点については、
   ご著書の要素として二次的なことのような気がいたしました。
   それ以上に、作品とことばのもつ空気感が
   平山さん(本書)のオリジナリティだと思います。
   ・・・・・


そうして、タイトル案として出していただいた中で、
あっ と思ったのが、

木版画詩文集 きょうもいい日


朝、そのメールを読んでいた私に、新聞を取りに出た息子がまた、いいタイミングで一言

「おかあさん きょうも いいてんきやで~」

「きょうもいい日!」

これまた、かゆい所に手が届いたような、その日の雲ひとつない青空のような、
これで決まり!と思えるすっきりした瞬間でした。



   木版画詩文集 きょうもいい日

ただいま制作中の本のタイトルが、上記のとおり、ほぼ決定しました。

ただし、決定といっても、まだまだ最終決定ではないらしく、
装丁案として数パターン同時に進めていき、
その中から最終的にいいものを選ぶそうです。

TMさんから、そんな話をお聞きして、
自費出版といえども、こだわりとプライドを持つ「幻冬舎ルネッサンス」の
本づくりの姿勢に、改めて感動したしだいであります。
そして、TMさんがこの本のタイトルを
一生懸命考えてくださったことが本当に嬉しくて・・・
思いがけない素適なプレゼントをいただいた気分でした♪

  

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2008年03月21日

本づくり2 (tsubaki)

  やりたいことを楽しんでやってる人は、その周りにいる人にもいいパワーを与えて、
  一見ばらばらに起こっているように思えることも、実はちゃんとつながっていて、
  何かがいい方向に動き出せば、少しずつ周りも変わっていくものだと思う・・・


いつかOkayanさんが言っていた言葉・・・
ほんとうにその通りだと思います。(気になる方は、3月6日の記事「転機」をお読みください。)

私が「本をつくる!」と言い出したことで、
我が家に今までにない空気というか、新しい風が吹きはじめました。
近ごろ、夫婦の間でなんとなくかみ合う話題もなく、
お互いそれぞれの世界に閉じこもりがちだったのが、
夢の実現に向けての「本の出版」というきわめて非日常的な一大事に
私が一生懸命になっていると、やはり夫も他人ごとではなく
いっしょに一生懸命になってくれていました。
家での会話が増え、いっしょに「本づくり」を
思いがけず楽しんでいることに気がつきました。

幻冬舎ルネッサンスのTMさんとの打ち合わせの後、
宿題となった、詩の推敲・・・
TMさんの熱心さに触発されて(!?)
なんと!夫も興味深々、手伝ってくれたのです。(小説はおろか詩なんてほとんど読まないのに・・・)

「この表現がわかりにくい・・・」とか
「こんな言い方あるんか?辞書でかくにんせーよ」とか・・・
TMさんのように的確なアドバイスはできずとも、
「なんかへん!ここがなんか引っかかる・・・」ということなら言えるとばかりに、
私がすやすや眠っている間に、すべての原稿に目を通し、
TMさんにならって鉛筆で書き込みを入れてくれていました。

朝起きて、びっくり!!!
正直言って、ここまでしてくれるとは思ってもいなかったので、
Okayanさんの言葉を思い出しつつ、翠さんに報告しにいきました。
(いいことがあると、誰かに聞いてもらいたくなりますよね♪)

すると、翠さん
「すごいやん! 記念に撮っとかな・・・」と写真をパチリ。

  

そんなこんなで、
書いてきた詩をもう一度見つめ直し、
本当に表現したかったことを
木版画の下絵を完成させるときのように、
時間をかけてじっくり練り直しました。


たとえば・・・


    春色  

   春はチューリップ
   花屋の店先 お別れの花束
   秋に植えた土の中からも にょきにょき
   色とりどりの ずんぐり頭があちらこち

   春はチューリップ
   心さわぐ 色にみちみちた季節


推敲前こうだったのが、推敲後こうなりました。


      春色  

     春はチューリップ
     花屋の店先
     門出を祝う花束
     花壇の土の中からも
     にょきにょき
     かたい蕾が
     色とりどりに花ひらく

     春はチューリップ
     心さわぐ
     色あふれる季節


  

本づくり まだまだつづきます・・・
  

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2008年03月19日

打ち合わせ (sacra)

編集者の方が早速来て下さるということになり驚きました。
行動も早く、それも東京から滋賀まで・・・・

最初、東京からわざわざ来て下さるんだし、京都とかまで出るの?
と言ってたのですが
作品を広げて、ゆっくり話すのはむずかしいとのこと。

tsubakiさんが
「編集者の方に咲sacra楽を見てほしい。翠さんに会ってほしいので
咲sacra楽をお借りできないか?」と。
光栄なんだけど、いいの?こんなところで・・・・

こっちまで緊張してしまいました。


当日、最寄の駅までお迎えにあがり、駅から店に行くまでに打ち解けるぐらい
とっても気さくな方で緊張も一気にほぐれました。

私は店を開けてるのであまり最初は打ち合わせに参加できませんでしたが
しょっぱなから作品を広げての打ち合わせとなっており
接客の合間に見ては「おぉ~~白熱してるなぁ~~」なんて。



しばらくしてお客さんも一段落して、私も参加させていただきました。


ページ数が決まってるので、その枚数に作品を絞り込む作業です。
どれも思いのつまった作品。
季節ごとに分類されてるのですが、どれをやめるか?
どれを載せるか?
順番は?
左右のページのバランスは?

最もこだわるところです。

ひらやまさんはそれぞれに思いいれのある作品
「これは載せたい」
「この詩はけずれない」

その思いは重々わかりますが、しぼっていかなくてはいけない。

編集者のTMさんは、すべての作品をよく見ておられ、詩もかなり深く読んできてくださったのが
すぐにわかりました。
おっしゃる意見は的確。
それでも作り手の思いを尊重しつつ、意見を言う。
第三者の私の意見もちゃんと聞いて参考にしながら
まとめあげていく。
それが決して上から目線とか押し付けでなく
本当にひらやまなみの木版画と詩を理解した上で
いろんな思いもくみ取りながら、いい本を作り上げるために
プロとしての意見を提案される。


もうね、さすがです!
プロの仕事とはこういうものなのかと感動しました。

一生のうちで、本作りの編集打ち合わせの場に同席する機会などないと思う。
本当に貴重な経験をさせていただきました。

そして、この本の担当編集者がTMさんでよかった~~と思ったのでした。

「幻冬舎ルネッサンス」さんの本作りへの思いに賛同して
ここで出したい!とひらやまさんが決意されましたが
この日、TMさんにお会いして、打ち合わせをして
ここにお願いしてよかったね~と二人で話したのでありました。

そして、あっという間に時間はたち、
作品と順番は一応決まりましたが
詩の手直しという宿題を残されて
原画を持って東京へと帰って行かれました。

その辺のことは次はtsubakiさんに語ってもらいましょう。




しかし、私が入ってあれこれ言ってよかったのかな~?
後で冷静になって、よくまぁ大胆な!と思ったのでありました。

  

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2008年03月17日

本づくり  (tsubaki)

そもそも、このブログを書き始めた理由は、
一生に一度かもしれないこの本づくり、本が出版されるまでのプロセスを
大切に記録として残しておこう!
もし、同じように本を出版したいという夢を持っている人が読んだら、
少しは勇気がわいてくるかもしれない・・・と思い立ってのことでした。
(翠さんに、やろうよ!と言われ、重い腰を引っぱりあげられた!?という感じ・・・)

当初は、いろんな人が読むであろうブログにいきなり文章を書くというのは、
とても緊張し、時間もかかりました。
でも、こうやって書かせてもらったおかげで、
今までの自分の気持ちや周りの人との関係が
すっきり霧が晴れたように、あらためて理解できたような気がしています。


数日前、今作っている本の「はじめに」と「おわりに」の文章をまとめました。
書きたいことがありすぎて、なかなかまとめられなかった文章。
夫に読んでもらい、「こんなんじゃ あかんやろ!?」と言われ
何度も書き直し、何とか形にできたのは、きっと
このブログを書いてきたおかげだと思います。
そして、その原稿を担当編集者のTMさんに読んでもらうと、
実に的確なアドバイスをいただき、そのアドバイスにそって書き直してみると、
かゆい所に手が届いたような、さらにすっきりまとめることができました。


さて、話がそれてしまいましたが、本題の本づくり・・・
どのような本ができあがるか、とても大切な存在である編集者TMさんが
やっと登場する場面に戻りたいと思います。

東京にある会社、「幻冬舎ルネッサンス」。
電話・ファックス・パソコンを使えば、遠距離でも本づくりには差し支えはないとはいえ、
やはり、一度は会って打ち合わせをするべきだということは、
社長さんからの電話で聞いておりました。

忘れもしない、2月8日。初顔合わせ。
私が東京まで打ち合わせに伺うのは難しかったので、
無理言って、滋賀県まで来ていただくことになりました。

それまで、何度も電話で話していましたが、
やはり初めてお会いするというのは、ドキドキワクワクするものですね!
わざわざ、はるばる滋賀まで来ていただけるのならば、
ぜひ、咲sacra楽というお店を知ってもらい、翠さんにも会ってもらいたいと思い、
打ち合わせ場所に咲sacra楽をお借りしました。
どこか知らない場所でするより、ゆっくりと、落ち着いて、
この本を出版するにいたった背景もわかってもらえるのではと思っての提案でした。

その日のために、原画をそろえたり、過去のカレンダーや作品集をひっぱり出したり、
いろいろ伝えねばと心の準備をしていたのに、
当日、体調は最悪・・・
数日前に子どもからうつったお腹の風邪のピークでした。
やはり、来てもらうことにしててよかった・・・(近所の咲楽までなら大丈夫!)

初めてお会いした編集者TMさん
私の本の担当にと社長さん直々のご指名だったそうで、話しているうち
わかり合える同じ感性をお持ちの方でよかった・・・と痛感しました。

翠さんにもお仕事の合間に参加していただき、
「三人寄れば文殊の知恵」とはまさにそのとおり・・・
その日のうちに、掲載作品をしぼりこみ、64ページの体裁をほぼ整えることができました。



そして、原画をそのままお持ちいただき、
詩については、たくさんアドバイスが書き込まれている原稿を
受け取りました。


たまたま書き留めていたものが、「詩」だった・・・その程度の
「詩」というものをとくに勉強したことのない私にとって、
ここからがまた正念場・・・
あらためて、「詩」と向き合うことになりました。


幻冬舎ルネッサンスに決めた理由、
そのひとつに、自分の作品がプロの編集者の手にかかれば、
どんなふうになるのか、どんな本ができあがるのか、
それが 楽しみ!というのがありました。

つづく・・・
  

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2008年03月15日

咲sacra楽もまた・・・ (sacra)

ご主人が賛成してくださったこの日のことも忘れられません。


じゃあいよいよ進むってこと!?決まったってこと?

ご主人の言葉にじ~~~んとしながらこの話しを咲sacra楽で聞きました。
「よかったね~」とまた泣いてた気がしますkao08

tsubakiさん家でそんな家族会議があった頃
我が家でもちょっとあったのですよ。。。

私もこの一連の話しを興奮しながら主人に話しました。

最後には自費出版という形になりましたが
私が話した一言で、こういう流れになったこと。

tsubakiさんちと同じでいつも辛口の主人が言いました。

  「すごいやん! 咲sacra楽をこれからもがんばって続けな・・・・」と言ってくれました。

咲sacra楽も10年目となり、「とりあえず10年を目標にやらせてほしい」と
好き勝手させてもらってましたが
この先どうしようか? あれこれ話してた矢先の言葉でした。

私が「いい」と思ったものを、世間が認めてくれた
咲sacra楽から何かを発信できたこと
それは自信を持っていいことやで、というようなことも言ってくれた。


ひらやまなみの作品を幻冬舎の方が「いいね」と言って下さったことは
ひらやまなみだけでなく私も評価されたような感じ?


普段そんなことを口にしない人なので

なんだかすごく嬉しくて、それをまたtsubakiさんに話して
一緒に喜び、がんばろー!って。



咲sacra楽が人との出会い、モノとの出会いになれば・・・という願いで作った小さな店

人と人がつながり、
素敵なモノとの出会いの場になったようで
ひらやまなみさんの本を出すという夢を追っかけてるつもりが
自分の夢を追っかけてたんですね。


多くのことを学び、考えさせられた新年の幕開けでした。


さて、次はいよいよ本作りの本題に入ります。
この後契約があり、すぐに担当編集者の方との打ち合わせが始まっていきます。

やっと現在に追いつきそうです^^;





  

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2008年03月14日

家族会議  (tsubaki)

夫に、この一連の話の流れを説明しました。

私にとっては咲楽で1、2度会ったことがあるだけのTさんが
お知り合いの幻冬舎の方に作品ファイルを わざわざ手渡してくださったこと。
そして、それが幻冬舎の方にちゃんと見てもらえたこと。
幻冬舎ルネッサンスというグループ会社があって、
その社長さんから直々お電話をいただいたこと。
幻冬舎ルネッサンスというのは自費出版の会社であること。

「なんや、結局、自費出版か~~~」

「・・・」

幻冬舎さわぎで、舞い上がっていた頃、
「幻冬舎から本を出してもらえるなんて99.9%不可能やろうから、あんまり夢みんときや・・・」
と冷めた調子でたしなめられていました。けれど、その「なんや・・・」からは、
ほんのちょっとは、期待してくれてたのかな(!?)とみてとれました。


「ほんで、いくらぐらいかかるねん?」

「だいたい○○○くらいやって・・・」

「・・・」

しばらく言葉を失いました。



気をとりなおして、説明しました。

「数ある自費出版の会社と比べると、
費用的には決して安くはないかもしれませんって言ってたけど、
幻冬舎の名がつく社名で、全国書店に流通する本を出すからには、
幻冬舎の本にひけをとらない、量より質を大切にした本づくりを目指しているんだって!」

そして、送っていただいた、「幻冬舎」と「幻冬舎ルネッサンス」の会社案内を読んでもらいました。

「とりあえず、正式な見積書や提案書の内容を見ないことには、なんとも言えん・・・」

どよ~んと暗い厚い雲におおわれたような空模様のまま、年が明けました。



冬休みが終り、会社も学校も始まったころ、
さっそくまた社長さんからご連絡をいただきました。
この企画については女性の編集者が担当してくださるとのことで、
数日後、提案書が届きました。



さすがに考えました。

他にもいろいろあたって、もっと安い費用で作ってくれる自費出版の会社を探すという選択。
それとも、いきなり出版してくれるような出版社を何とか探しあてるという選択。
 
そんなこと私にできるだろうか?

間に入ってくださったTさんは、まわりのことは絶対気にしないで
後悔しないように考えて決めるようにと、念を押してくださいました。

その言葉をありがたくかみしめて、考えれば考えるほど、
いろんな偶然が重なりあって、こんなふうにつながってきたご縁を断ち切ってまで、
別の選択をすることは、そのとき、どうしても 考えられませんでした。

どうしてって、
この歳(四十歳目前!)になって、ようやく
人との出会いやつながりの大切さが 
身にしみて わかるようになってきたところだったから・・・!


自分自身を納得させつつ、夫を説得し続けました。


「一生に一度だけ、本を出版するという夢を実現させるチャンスがあるとしたら、
今しかないような気がするし、もしその今を逃したら、絶対後悔すると思う・・・」

「一生に一度の道楽だと思って、どうか賛成してくれない・・・?」

とはいうものの、一主婦が道楽で使うお金にしては、あまりに高く・・・
使うのは簡単だけど、貯めるのは簡単じゃないということは重々わかっています。

 
「ば~んと新車を購入し、じゃ~んと家族で海外旅行にでも行ったと思えば!
こういうお金の使い道だってあるのでは?」
 
「お金は流通するもの、使ってこそ何かが生まれるかもよ!」
 (Okayanさんの受け売りでした)

「本ができたら、私もまじめに働くから・・・」

「会社に勤めてたときに貯めた自分のへそくり使うから・・・」


しかし、楽観的なことばかり言う私と違い、
どちらかといえば悲観的、常に冷静沈着、辛口の助言ばかりする夫。

家族会議は決着を見ないまま、次の朝になりました。


どよ~んとした雲行きの中、夫が一言


「進める方向で考えてええよ・・・」

そんなすて台詞を残し、いつものように仕事に向かいました。


えっ! それってもしかして賛成してくれたってこと!?

あっ あっ ありがとう!!!


付き合って8年、結婚して12年、かれこれ20年いっしょに過ごしてきた
パートナーの賛同を得られずして、前へは進めない・・・
私の人生だから、私のお金だからと言って反対を押し切って、
本を作るのだとしたら、きっといい本はできまい・・・

そう感じていたから、あのときは
ホッとしたというか、ホロッとしたというか、

心のそこから ありがとう!と 大きくバンザイ!したものです。


よし、そうとなったら値段交渉・・・
一応これでも手堅い(?)主婦ですから、少しでも出費は少ないほうがよく、
見積りはあくまで見積りなので、正式に契約を交わすまで、
あれこれ質問や要望を聞いてもらい、納得がいくまで話し合いをさせていただきました。

そして、いよいよ本づくりがスタートすることになりました。
  

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2008年03月13日

怒濤の年末 (sacra)

次の展開が気になるところですが、ちょっと口をはさみます。


その電話があって、すぐさま報告をしに
ひらやまさんが来られました。

自費出版・・・・



そっかぁ・・・・



大興奮からさめ、電話の内容をじっくり聞かせてもらいました。


正直、幻冬舎さんから本が出るというのはむずかしいだろうと思いつつも
すごい勢いで、いろんなことが起こり、夢はどんどん膨らんできてたので

一気に現実に引き戻された感じでした。。。。

以前から自費出版を検討されてたので、どの程度お金がかかるか聞いてましたし
一気に空気が重くなった気がしました。

私がお金を出すわけでもないので、
ここからはひらやまなみさんとご家族とで検討されることとなります。


しかし、幻冬舎ルネッサンスの社長さんからお話がきたこと。
その会社がとっても良さそうな会社だったこと

そしてなにより、このタイミングで出会えたこと。

これは明らかに大きな出会いであり
大きな波がやって来てることには間違いありません!


普段の私のノリだと
 「行っちゃえ、 行っちゃえ!!チャンスだよ!!」と言っちゃいそうです。

でも大きなお金が動くことです。
私が出してあげることはできません・・・悲しいかな・・・


年末のかなり押し迫った頃、
Tさんが「出版社の人知ってるよ」とおっしゃってから、まだほんの20日ほどのこと。
「本を来年は出そう」という目標が見えて、少しずつその方向に歩いて行こうという矢先に
突然大きな追い風が吹いてきて足が追いつかない・・・そんな感じでした。
そのまま、その風に乗っかって足を速めて走るか!?


そんな時にご紹介いただいたTさんに途中経過を報告すると

私や主人のことは気にしないでね。
ひらやまさんの人生なんやから、後悔しないように
納得いくように、まわりのことは気にせず決めてね。


そう仰ってくださった。。。


私なら、
自分が間に入って紹介し、しかもそれが主人の大切な仕事関係の人が
ここまで話しを持ってきて下さったら、進んでほしいなぁ~と思ってしまいそう。。。

でもTさんは強く、そのことで気を使って決めないで!と何度も言って下さいました。


なんと器の大きな人なんでしょう。。。
有難いお言葉で泣いちゃいました。


ひらやまさんに伝えて、また二人で泣きました。


この言葉で、一気に冷静さを取戻し
あらためて、このお話しをじっくり考えることができたのではないでしょうか。。。。



しかし、私はほんと器が小さいなぁ~
カラダも小さいけど・・・
「こんな女性になりたい。こんな50代になりたい」 私のアコガレのTさん。

おしゃれで、センス良くって、セレブなのにフツーで
Tシャツとジーンズがとっても似合う人。
洋服をマネっこしてもだめですね。内面から見習わないと。。。

彼女の存在なくしては、何事も進まぬまま今に至っていたかもしれない。



そんなこんなで年末の営業最終日、二人ともちょっと落ち着いて
  「それどころではなかったけど、年賀状やらないとね」 と別れたのでありました。


ここからひらやま家の家族会議となりまする~~~







  

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2008年03月12日

幻冬舎ルネッサンス (tsubaki)

幻冬舎がすごい!出版社だということは、NHKのプロフェッショナルという番組に、
創業者であり社長であり編集者でもある見城徹さんが出演されていたのを
食い入るように見て、あらためて知りました。
社名の名付け親が作家の五木寛之さんで
「冬に耐え強い芽を」という意味が込められているということも…。



「ゲントウシャ!」

翠さんからお話を聞いたときは一瞬 耳を疑いました。

「あの まぼろしの ふゆの ?」

「たぶん・・・」

「たぶん?」

そうだ翠さんは本読まないんだった・・・

幻冬舎・・・

私の中では、ここでもなぜかご縁を感じずにはいられませんでした。
(あの番組を見逃さずに見ていたのが偶然ではないような・・・)


それから、またたく間に時が流れ、(必死に作品ファイルを作っていました)

大興奮の一日があり、

そして、電話を待ちました。


お電話をくださったのは、
幻冬舎の創業メンバーのひとりであり、幻冬舎の常務さんであると同時に、
「幻冬舎ルネッサンス」というグループ会社の社長さん。
すごい人から直々にお電話をいただき、本当に緊張しました。

 2005年に誕生したという「幻冬舎ルネッサンス」という会社、
 そのときまで、全然知りませんでした。

  幻冬舎が持ち込み原稿をすべて断っている代わりに、
  どうしても自分の本を世に出したいという人に対して、
  適正な費用をいただき、本づくりから全国書店に流通させるまで
  完全バックアップ、サポートするという「個人出版」の会社。
  これまでの自費出版のイメージを変えるべく、
  書店の店頭に自信を持って並べることができる確信が得られるまで、
  責任をもって本づくりをしているという会社。

 電話の後、さっそく送ってくださった「会社案内」に詳しく書かれていました。
 
 興味のある方は、「幻冬舎ルネッサンス」のホームページをご覧ください。


そうそう、肝心の電話の内容・・・
  
 もし自費で本を作るとしたら、ご自身が望むような本ができあがればそれでいいですか・・・
 それとも、全国書店に流通させたいとお考えですか・・・

とまず聞かれました。

 どうせ作るなら、本屋さんで買える本、
 ひとりでも多くの読者に届けられる本を作りたいです・・・

と申しました。

それならば、提案書及び見積りを後日送ってくださるという・・・


やはり、いきなり幻冬舎から本が出るなんていうのは夢物語。

ひとつひとつ理解していき、頭の中を整理して、

電話を切る前に、思いきって聞いてみました。

 だいたいどのくらいの費用がかかりますか?

いちおう心の準備として、参考までに聞いてみました。



 ざっくり見積もって○○○くらい



はあ~~~(もちろん、心の中のため息です)



しかし、ここでめげる私ではありませんでした。

もともと自費でもいいから本を作ろうと決心したこと。

かかるであろう費用はだいたい予測していました。

会社によってかかる費用や本づくりの姿勢が違うのは当然で、

自費で作るのであればこそ、こだわりたいところです。


年が明けて 実際に提案書をいただき
どうするか決心するまでが ほんとうの正念場(!?)でした。



次回「家族会議」につづく・・・
  

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2008年03月11日

大興奮の一日 (sacra)

すっかり大きな仕事をやり遂げた感の私。
運を天にまかせて・・・と言ってた翌日?

朝、Tさんから電話がありました。

 「今ね、例の幻冬舎の方から電話があって、『いいね』って!!!!」


 え~~~~~~!!
もう見てもらえたんですか~~~?
しかもなんと早い対応!!


「でね、今日の午後からの会議にかけるから、その結果を幻冬舎の常務さん
から直接ひらやまさんに電話しますって」


 え~~~~~~!! 会議ってなに~~~~!?
幻冬舎の常務さんから電話~~~!?


この二行の話しの間に
ひらやまさんが自費出版する気はあるんだろうか?と聞かれて
それも考えておられるという話をした・・・・とか

幻冬舎は持ち込み原稿は受け付けていない・・・とか
いろんな話が電話であったのですが

そんなことはふっとんでいて、

見ていただけたこと。
「いい」と言っていただいたこと。
「会議にかけます」って!?
あの幻冬舎の常務さんから直接電話?

本が出る可能性があるってこと?



認められたってこと?

もう頭が真っ白になり、あまり後の言葉をちゃんと聞いてなかったのです。

とにかくひらやまさんに早く知らせたいんだけど、メールや電話で話せない!と思い
「すぐ来て!」と呼びつけた。

それが数分だったのか、数十分だったのかわからないけど
待ちきれなくて、外に出たり、入ったり、ウロウロ。
そりゃそんなすぐに来れないでしょうにkao08

そんなに早く話したけりゃ電話で話せばいいのに
あいかわらずウロウロして道に出て待ってる私kao08
やっとやってきたひらやまさんに
電話の内容を興奮しながら伝えました。

会議が終わったら、幻冬舎の常務の方から電話が入るとのことface08


彼女も驚いて、とにかく連絡が入るから家にいなくてはいけない!!

やっとやってきた彼女に、「早く帰って待機しとき!!」と帰らす始末。
(今から会議なので、連絡は早くても夕方か明日なのに)



それからはきっと緊張して家を出られなかったんだろうなぁ~。
試験の結果発表を待つみたいに。。。。

私もこの日は仕事になりませんでした。

次は、この頃のことをあらためてtsubakiさんに振り返ってもらい、
その電話がどういう内容だったのか語ってもらいましょう。。。。



テンプレートをまりあさんに作ってもらいました。
咲sacra楽にかかってる、かつみさんの額に入れられた「菜の花畑」の版画です。

私と主人と店を建ててくれた大工のぴーちゃんと三人で塗った壁。
ぼこぼこのトコロは私。。。
柱も自分で塗りました。色ムラだらけです。
風合いを出そうと柱の角をノミで削ったのはいいんですが
途中、力尽きてやってるトコロ、やってないトコロ・・・kao08

それもヨシ! 

そんな思いのいっぱいつまった壁に、ひらやまさんの版画はピッタリ。

何点か原画を買って下さったお客さんや
嵐山で作品を見られたお客さんがおっしゃいました。



「ここ(咲sacra楽)に飾ってあるからいいんだね~♪」



ひらやまなみという人も、
ひらやまなみが作り出す木版画も

私と咲sacra楽にはなくてはならない存在。
この出会いに本当に感謝☆




  

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2008年03月10日

動き出す  (sacra)

大手出版社、それも幻冬舎の役員の方に作品を見ていただけるかもしれない!

私たちはもう大興奮iconN04


で、ひらやまなみさんが何か見ていただけるものを・・・と短い期間に作ってこられたのが



木版画詩文集 「こころのスケッチブック」
個展の時に見た、木版画と詩が綴られてるのですが
過去の作品や、私が見たこともない新作も数点あり、
まさに今、現時点のひらやまなみの作品を全部見せる!!という
こころのスケッチブックでした。


前にも書きましたが、めぐってるくるチャンスに200パーセントで応える彼女。
この冊子を短期間でまとめるのは、並大抵ではなかっただろう。

咲sacra楽にも顔も出さず、音沙汰もなく
「出来ました!!」とこれを持って来られたその時に、ちょうどTさんが来店されていて
びっくりface08  ご縁を感じます♪
早速見ていただき、
「もし、機会があればこれをお渡しください」とカレンダーと共に託しました。


あくまでも幻冬舎から本が出るという夢物語は考えず
これを見ていただけるだけでありがたい・・・

プロの方が見ていただき、どう思われるのか?
もしかしたらこういう本が得意な出版社とか知ってる方を紹介していただければ嬉しいね~・・・・
なんて話してました。

とにかくTさんもお知り合いとはいえ
幻冬舎の方は、御主人の仕事つながりの立場の方。
受け取った以上、気の重い話だと思います。

でも

Tさんも、Tさんのご主人もひらやまさんの作品を気に入ってくださり
快く預かっていただきました。

もうそのことが嬉しくて、嬉しくて、感謝の気持ちで、大きな仕事をやり遂げた気分でした。
(て、私は何もしてないんですが・・・・^^;)




それから数日後のことです。


Tさんから電話があり、
     「昨日、ちゃんとお渡ししましたよ。
         そして、ちゃんと受け取っていただけましたよ。」とご報告下さいました。


クリスマス頃の寒く、冷たい雨の降る日に
ご主人のお仕事に一緒に行って、手渡して下さったとのことです。



もうね、ここで泣きましたね。
年末の忙しい時期に、そこまでしてくださったこと。
もう感謝の気持ちでいっぱいで、胸が熱くなりました。


手渡った以上、この先あのスケッチブックがどのように歩くか・・・?
もうその先のことは運命にまかせよう。

ちゃんと見ていただけるのか?
もし見ていただけたら反応はどうなのか?

この先あのスケッチブックはどう歩いて行くんだろう???


この先は次号で^^  (引っ張るね~~~)


  

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2008年03月09日

決意は口に出す (sacra)

tsubakiさんこと、ひらやまなみさんがこうやって背中を押され
私に意欲満々に話してる姿は今でも忘れられません。

なんとなくそういう流れになりそうなな予感!?はあったので
そう驚くこともなく、ふん、ふんと聞いてましたkao05

彼女の口から出た言葉

  来年は また個展をやってみようと思ってること
  場所は ギャラリーテラがいいと思っていること
  それから 自費でもいいから たまった作品を
  なんとか一冊の本にまとめようと思っていること。



それが、私の口からは「来年は本を出し、個展をされます!」となり
近しい人たちやお客さんへと広がっていきました。


「いや~ 来年そうなったらいいなぁ~みたいなことを
ちょっと翠さんに言ったら、もういっぱい言ってるしぃ・・・・」ちょっと困った顔で見ておられましたが

私はなぜか、本当にそうなると思ってたんです!


で、嵐山でのイベントが終わり、ご注文の品とカレンダーを店に取りに来られたTさんに
またそんな話しをしたんです。


「ひらやまさん 来年は本を作りたいと。。。
でもずっと前からいろんな出版社にあたってはるんですけど、どうもね~~~」

折りしも、自費出版の会社がマスコミをにぎわせていた頃。


ひらやまなみカレンダーを毎年気に入って使って下さってるTさん
私の目指すところのアコガレの女性icon12
彼女のことをあれこれ書きたいのですが、それはまた翠日記で書く事にしましょう^^


そのTさんが

    「私、出版社の役員の人、知ってるよ。。。」


「え? そうなんですか!?」


    「幻冬舎っていう出版社を立ち上げた中の一人」


「ええ~~~~? それってすごい人ちがうのん!?」

いくら本を読まない私でも「幻冬舎」という名前はよく目にします。

Tさんもタダものではないのですが、そんなすごい人とお知り合い!?


もうその辺りから心臓バクバクで大興奮の私。
すぐさま、ひらやまさんに連絡をすると、これまた大興奮!!

「ええ~~~~!!!」

というのも、少し前、NHKの「プロフェッショナル」という番組で
幻冬舎の社長さんが出ていらしたのを見て
いたく感動されたばかりだそう。。。
なんと、タイムリーな!
本好きの彼女が注目していた出版社だったのです。


幻冬舎から本が出るという話しでは全くないのに、
この辺りから
すっごい大きなうねりの中に入っていったようで
私たちはもう大興奮!!


Tさんが、何か力になれたら・・・と神様のような言葉を下さった。

あぁ~ 有難い。
嬉しいお言葉icon11


「言ってみるものですね~」 そのときのtsubakiさんのコトバ




決意を口にしたことで、いろんなことが動き出したのです。

私のオシャベリも時には役にたった?

Tさんが、「近々会う機会があるかもしれない」とおっしゃったので、
とりあえず、何か見ていただけるものをお渡ししようよ・・・・ということになりました。

つづく




今日は画像がないので、幻冬舎から出てる本をご紹介。
これ、読みたいんだけどね~  




  

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2008年03月06日

転機   (tsubaki)

2007展示会 ~かつみゆきお木の仕事~ 近江八幡・酒游舘には、
Okayanさんと二人で行きました。

いつまででも座っていたくなるような椅子やテーブル、家具の他に
お目当ての額もずらりと展示されていました。

思わず、買いしめたい!
もし今度、木版画の個展をするときは、ぜひとも かつみさんの額にいれたい!
そんな気持ちがふつふつ湧いてきました。

Okayanさんに紹介していただいた際、
できたての2008年カレンダー(ひらやまなみ木版画集)を 
かつみさんにプレゼントすると、とても喜んでくださり、
「いつか木版画展をするときは、かつみさんの額に作品を入れたい・・・」ということを
お話しすると、なんと!!! 額を1つプレゼントしてくださいました。
そして、春にまた京都で展示会をするから、案内を送ってくださると・・・

場所は、ギャラリーテラ

あっ!

京都の寺町通りにあるギャラリーテラは、古い写真スタジオを改装して
1Fは竹紙のショップ、2Fはギャラリーとして、10年程前オープン。
ちょうど木版画を始めて 木版画に夢中になっていた頃、
いつか個展をするならここで!とひそかに決めて 
あこがれていたギャラリーでした。

いったい このご縁はどこからどこまでつながっているのだろう!?と
胸がどきどきするほど不思議な気持ちがしました。






酒游舘でたっぷり時間を過ごした後 八幡堀をてくてく歩いて、
これまた居心地のいいティースペース茶楽にて 遅いランチを食べながら、
いろいろ話しているうち、いつしか私の人生相談のようになって、話を聞いてもらっていました。


  サラリーマンの夫は以前過度のストレスが原因(?)で病気になったことがあって、
  また病気になるくらいならいつでも会社辞めていいよと私は言ってて、
  辞めるのは時間の問題などと言いながらも今のところは
  会社を辞めずにいてくれているけれど、先のことはどうなるかわからないし・・・
  一人息子も小学生になって手がかからなくなってきたのに、
  私だけのほほんと好きなことだけやってていいのかなっていう気がしてて、
  社会復帰というか、せめてパートで働きに出ようかと思うけど、
  働くなら、好きな仕事に就きたいし・・・



これからの生き方に悩んでいた私に Okayanさんはきっぱり言ってくれました。


  人が生きているのは お金を稼ぐためじゃなくて、 
  生まれてきたからには やりたいことをやるために
  一度しかない人生を楽しむために 生きていくべきだと思う・・・
  
  暮らしていくには お金を稼がなくてはならない
  お金を稼ぐためには やりたいことをやっていても うまくいかない
  そう言って そもそもやりたいことが何なのか 
  見つけられない人が多い 今の世の中

  やりたいことが見つかっているのだったら、
  やるべきだよ!



さらに、こうも言ってくれました。


  何でもためこむのはよくないもので・・・
  食べたものを体にためこんで出さないでいると病気になるのと同じで、
  ためこんだ思いも(ストレスも!)誰かに聞いてもらったり、
  何らかのかたちで出してしまわないと、しんどくなってくる・・・
  
  将来のためにただ漠然と貯めているお金も同じ・・・
  お金は流通するものだから、使ってこそまたそこから
  新しい何かが生まれてくることも!

  やりたいことを楽しんでやってる人は、その周りにいる人にもいいパワーを与えて、
  一見ばらばらに起こっているように思えることも、実はちゃんとつながっていて、
  何かがいい方向に動き出せば、少しずつ周りも変わっていくものだと思う・・・



あの日 あのとき Okayanさんは、確かこのようなことを言ってくれました。

からまってしまってなかなかほどけなかった 
あやとりの糸が一瞬にしてほどけたような、 
道に迷っていた自分の居場所がわかって 
進む方向がわかったような、

あの日 あのとき 前に進めずにいた私の背中を 
おいしいクッキーやケーキをつぎつぎ生み出すOkayanさんの働き者の手で
ぽんと 押してもらったような気がしています。


   Okayanさん ほんとうに ありがとう!


忘れもしない あのときから 私の中で何かが動き始めました。


   とにかく やりたいことがあるんだから、やってみよう!
   その後のことは、やってみてから また考えたらいいや!!






ときは晩秋
京都嵐山で咲楽が「咲sacra楽京都ギャラリー」というイベントを開催していた真っ最中、
まずは翠さんに報告せねばと、来年の抱負(!?)をとりあえず口に出して言ってみました。

  来年は また個展をやってみようと思ってること
  場所は ギャラリーテラがいいと思っていること
  それから 自費でもいいから たまった作品を
  なんとか一冊の本にまとめようと思っていること。

嵐山に向かう車の中で翠さんに聞いてもらった そんなとりあえずの(!?)抱負が
その後、思いもよらない展開になろうとは・・・



やりたいと思っていることは、口に出して誰かに聞いてもらうことで、
その実現に一歩近づくものなのかもしれません。


つづきは、その思いもよらない展開を引き起こした
sacraさんに語ってもらおうと思います。





最後に、
「出会う」ということを心から楽しめるようになってきた 
ちょうどその頃、手にした1冊の本を紹介します。

直木賞を受賞して話題になっていたときからずっと気になりつつ、読まずにいた小説

   角田光代 『対岸の彼女』 文藝春秋

   


たまたま本屋に行くと、さあどうぞ!まってたのよ~と言わんばかりに
文庫になって今月の新刊コーナーに並んでいました。

人でも本でも、出会うタイミングというのは本当に大切です。

自分の殻に閉じこもって、出会うことや人と交わることに一歩踏み出せないでいるとき、
本当に勇気をくれる1冊です。
  

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2008年03月05日

かつみさんの額 (tsubaki)

かつみゆきおさんとの出会いのことを書く前に
かつみさんの額との出会いのことを書きたいと思います。

京都に住んでいた頃 アルバイトで大学の図書館に勤めていたことがあります。
そのとき同じアルバイト仲間だったJちゃん。
一緒に働いたのはほんの1年足らずでしたが、その後ほぼ同時期に、出産・育児を経験していく中で、
たまに会っては お互い心和ませあっている(!?)大切な友だちのひとりです。

そんな彼女に誘われて、久しぶりに京都の街(御所南かいわい)をぶらぶら歩きました。
もうすぐ取り壊されてしまうという古い町屋の雑貨屋「丁子屋」に、彼女が最後にもう一度
行きたいというので、子たちが幼稚園と学校に行っている間のつかの間のデートでした。

京都の街を歩いて楽しいのは、個性的な個人商店があちこちで頑張っていて、
角を曲がれば また新たな発見があったりするところ・・・

その日はゆっくりランチを食べるのをがまんして、
行き当たりばったりでいろんなお店に入り、あーだこーだしゃべりながら歩きまわり、
そろそろ地下鉄に乗らないとやばいかな~という時間になって、
なぜか心ひかれた家具屋さんに 最後にここだけ・・・とJちゃんに頼んで入りました。

木のぬくもりのある家具が所狭しと並ぶ中、
片隅に額のコーナーがありました。

こんなところでこんなステキな額に出会えるなんて!!

嬉々として、とりあえず1つ買って帰ることにしました。

お店のご主人が 
「たしか箱があったはずなんで・・・」と奥に引っ込みかけて
「あんまり時間がないんで、このままでも・・・」と言ったものの・・・

しばらく待っていると、嬉しそうに奥から出てきて、その額を箱に入れてくれました。


その箱には、こんなことが印刷されていました。


     仕事場からは、家具に使った切端の木が沢山でる。ぼくのところでは、
    広葉樹を好んで使っているから、「くるみ」「なら」「くり」「きはだ」「せん」
    などの個性的でめずらしい木ばかりだ。無駄にしないように、なにか有効に
    使える手だてはないものかと永い間考えたり試作をしたりしてみたが、
    商品として陽の目をみずに終ってしまっていた。
     世の中 合理主義一辺倒で、そろばんをはじいてあわないとなれば、
    手まひまかけて作る人などいないこともうなずけるが、別の見かたからすれば、
    数十年、数百年へた木を、端々まで有効に使わない、使えないという事も、
    なにか病んでいる、ものの考えかたの様な気がする。
     ぼくは、端材を使って作られた「額」が一つでも多く部屋をかざれたら、
    うれしい。
                                        かつみゆきお

              山の心は木の心
                     木の心は人の心




これを読んだとき、何だかじ~んときて、
おじさん! やっぱり、ちゃんと箱に入れて額を売ってくれて、ありがとう!
と心の中でつぶやきました。

そんなふうにして出会った、かつみさんの額・・・
その後 Okayanさんが、かつみゆきおさんご本人に会わせてくださいました。
 


       

              Ohmiya Lib. 窓

 
Jちゃんと一緒に働いていた 古い図書館の小さな中庭に立っていた
大きなイチョウの木・・・私たちのお気に入りでした。
かつみさんの額に入れて・・・☆


次回につづく  

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2008年03月04日

春近し (sacra)

tsubakiさんのお話の途中ですが、ちょっと余談。。。
今日はsacraがお届けします。


3月になり、ひらやまなみ木版画集カレンダーもお気に入りの雪山を
切り離しました。



3,4月は「菜の花」



最初、この3,4月にひらやまなみさんは「沈丁花」を選んでおられました。
作品にも思い入れがあったようで、絶対コレ!って。

でも私は長~い冬が終わり、やっと春が来た!というウキウキ感を
この黄色で出したかったのです。
パッと心が華やぐような。

でもこの菜の花畑は以前にもカレンダーで使ってることもあり、ひらやまさんは「沈丁花」を。
でも私は今年は風景という全体のイメージと色とで絶対にコレ!と。



作家の思いは尊重したいと思います。


が、

このカレンダーに関しては

企画・咲sacra楽

と書かせていただく以上、作品、構成、装丁まで自分の納得のいくものしか皆さんにお見せできない。

今回はそういう意味で、「企画」という責任をすごく感じで
細部にまで、こだわり、意見を言わせていただきました。

で、いっぱい話して、相談した結果



3.4月は 「菜の花畑」となりました。




3月になり、カレンダーをめくった時
    
        「やっぱりこれにしてよかったですね^^」

そう言っていただき、とっても嬉しかったです。

今日、咲sacra楽に両方の原画を飾りました。

「沈丁花」あらためて見ると、すっごくかわいい♪


街には、そろそろ沈丁花が咲く季節。
春の薫りがしてきますね。
  

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2008年03月03日

Okayanさん   (tsubaki)

東近江市で ケーキやクッキーを作っておられる Okayan tableのOkayanさん
咲楽でも人気の陶器の作家 奥川祐二さんのお知り合いで、
「さくらまつり」開催中 翠さんがはじめて注文したところ、
春風にのって ふらりと現れました。

その場面、私も居合わせました。
何だかただならぬ予感(=おいしそうなお菓子の匂い!?)を感じつつ、
1年生になったばかりの息子が学校から帰ってくる時間だからと 去らねばならず、
初対面は 一瞬でしたが・・・

その後 Okayan tableのケーキとクッキーのとりこにになっていくと同時に
Okayanさん自身とも 少しずつお近づきになっていきました。

びっくりしたのは、近所で仲のいい友だちのSちゃんとOkayanさんも知り合いだったということ。
Okayanさんは以前 お一人でパン屋をなさっていて、
業界ではかなり有名(!?)だったらしく、
Sちゃんは ただ今 だんなさんとパンとお菓子の店を開店準備中で、
パン屋を志したとき 話を聞きにOkayanさんを訪れたそう・・・
ほんと世の中って広いようで狭いです!


夏には、

「一度木版画をやってみたい」と言うOkayanさんと
「木版画教室やってみたら」と言う翠さんと
「やるなら私も参加したい」と言ってくれたSちゃんと
「おもしろそうね・・・」といつも美味しいスイーツ持参のTamaちゃんと
小学5年生の翠さんの娘さんとOちゃんの娘さんとで
初の木版画教室をやってみました。
  

秋には、
  
奥川祐二さんが、作家仲間で資金を出し合って 近江八幡の古い町屋を借りて
「尾賀商店」というショップをオープンされるというので、オープン当日
翠さんに誘われて行ったところ Okayanさんに合流。

その日は、思いがけず楽しいひとときを過ごしました。



      
芸術の秋

  お出かけ日和とは言いがたい あいにくの雨
  しとしと 色づきはじめた葉をぬらし
  小径をぬらし 屋根瓦をぬらし
  折りしも ビエンナーレ2007
  近江八幡の古い町並みを舞台に
  人々が芸術をくり広げる
  
  雨あがり
  クモの巣は 水滴をちりばめて
  本日は商売あがったりと そしらぬふりのクモさんの
  自慢のお家は 糸の芸術




   あの日やたら目に付いた クモの巣に感動して、よし!クモの巣の木版画を作ろう!
   と思いつつ・・・まだ出来ていません(笑)


八幡堀のあたりをぶらぶら歩きながら クモの巣を通じて(?)Okayanさんと意気投合し、
最後に立ち寄った酒游舘で ふと目がいった小さな額。

あっと思って、
「この額! この間 京都でたまたま入った家具屋さんで見つけて、買った額に似てる!
たしか静岡の家具職人さんで・・・」
と 隣りにいたOkayanさんに話すと

「かつみさん!?」
「たしかそんな名前・・・かつみゆきおさん!?」
「この額もかつみさんので、かつみさんやったら、私 友だちやで!」
「え~~~!!!」

「かつみさんの個展の案内 また来ると思うから、その時また声かけるわ!」




あの日 翠さんに誘われて行っていなければ、
あのとき 酒游舘に寄っていなければ、
あのとき 隣りにOkayanさんがいなければ、

その後 かつみゆきおさんとお会いすることもなく、
きっと私は まだ 前に進めずにいたことでしょう。
 


Okayanクッキー「ジンジャーBOY」を木版画にしてみました。
ショウガ入りで体も心もあったまる大好きな味です。
  

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2008年03月02日

咲sacra楽   (tsubaki)

いつか個展をやってみたい!という夢がかなって、
なんとか無事個展を終えることができたとき、
本を作りたい!というかつての夢がまた新たな夢として
ふつふつと湧いてきました。
けれど、その思いが実現に向けて動き出すのは、
まだまだ先なんです(笑)。

毎年のカレンダーや思いがけない個展というチャンスが 
本当に励みになって 作品を作り続けることができたこと、
私の作品を見て何かを感じてくださる人がいるということに、
ただ胸がいっぱいで・・・。

咲楽と出会ってからというもの
翠さんをはじめ 咲楽のお客さんに喜んでもらうのが 本当に嬉しくて
新作を作っては 咲楽に足を運び、
用事もないのに ふらりと足を運び (近所ですから!)
翠さんといろいろお話していると、なんとなくパワーが湧いてくる・・・

作品にかんしては、いつも「いいやん!いいやん!」と言ってくださり、
人は誰でもそうだと思いますが、ほめられると
嬉しくて 調子にのって ついがんばってしまう・・・

他のつまらないことで へこんでる時は「ふん ふん・・・」と聞いてくださる。
人は誰かに話を聞いてもらうだけで 本当に救われるもの・・・

咲楽は 私のかけこみ寺!? いえいえ 
自分を見い出せる 大切な場所になっていきました。


翠さんは ときどき 言います。
「私は何も作れへんし・・・作れる人ってすごい!」
翠さんは ご自身のすごいところを 自覚されていないだけなんだと思います。

  失敗を恐れず 自分を信じて どんどん前進していくパワー

  周りの人を元気に!そして、どんどんやる気にさせるパワー
 
  そんな不思議なパワーに みんな 吸寄せられるように集まって、
  新しい出会いが次々生まれて 人と人がつながりあっていく・・・

咲楽は 小さなお店ですが(おっと失礼!)
人と人のつながりというか 広がりは 本当に大きいお店です。

「つくり手のあたたかい心を届けたい・・・」という気持ちで
長年(もうすぐ10周年!)やっておられるお店は、
翠さんのお人柄と手づくりのぬくもりが ほんわか包んでくれているようです。

翠さんは、いろんな作家さん一人一人と向き合って、作品に惚れこんで・・・
そして、それをお客さん一人一人と向き合って、心を込めてお届けする・・・
すごいことだなあ と思います。まさに天職を見つけて、まっとうしておられる。




昨年の春、そんな咲楽が “さくらまつり”というイベントを行いました。
桜の季節、旧街道の草津宿本陣近くの 古い町屋(マンポのとなり)をお借りして。



昨年の「さくらまつり」のポスターです。


「さくらまつり」は、ふだん顔を合わすことのない つくり手たちが
入れかわり立ちかわりやってきて、お会いする機会にも恵まれる ステキなイベントでした。

いつも力になってもらっている恩返しというか、
楽しいからついつい足が向いてしまうというか、
1スタッフとしてお手伝いしているうち、
~咲楽の愉快な仲間たち~という、高校生みたい(!?)なのりの仲間もできてきました。

その頃どちらかというと 人と交わることに消極的だった私のなかで、
何かが動き出すような予感がありました。

そして、その「さくらまつり」で、またも運命の出会い(!?)  
がありました。

その出会いについては 次回書きたいと思います。

「さくらまつり」は今年も 4月3日~13日(5日をのぞく)まで
パワーアップして、開催されます!お楽しみに☆
  

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2008年02月29日

初個展  その2 (sacra)

個展には、ひらやまなみさんと私と、
そして私たち二人をつないでくれた大切な友人と
三人で見に行きました。


季節を追ってたくさんの作品が、詩とともに展示されてました。

最初の作品は水仙でした。


冷たい風が吹き抜ける季節

知らない土地に引っ越してきて

心も寒い そんな時

お向かいのおじいさんが

ある日 摘んだ水仙を届けてくれました

春はまだまだ先だと思っていても

陽だまりの中で もう咲いてる水仙

早速花瓶に生けると広がった

あたたかな春の匂い




木版画は見たことのある作品でしたが、
その詩を読んだときに泣きそうでした。

あの感動はなんなんだろう?


季節を追って作品を見るうちに
子どもの頃見たなつかしい情景があったり
子どもと歩いた道があったり

木版画と 詩と 自分の思い出と・・・

いろんなものが交差して、
胸の奥底から熱くなり、泣きそうでした。
というか泣いてた気がする。

今までいろんな美術展や作品展を見たけれど
こんな感情、涙がでるほどの感動ってあったろうか?


最後の季節の作品まで見終わると、そこには咲sacra楽のドアを彫って下さった作品と
私との出会いによって、この個展ができたというようなあとがきがありました。


作品に感動したことは確かですが
ひらやまさんが、私との出会いを喜んでくれたように
私もまたこの出会いに感謝の気持ちでいっぱいの涙だったのかなぁ~


この個展で特徴的だったのが
「ひらやまなみ」を知らずにたまたまこの会館に来て、たまたまご覧いただいた方

皆さんが「昔を思い出すわ」と足をとめて見入っておられました。
それは
その作品を通じて、昔の自分に出会ってるかのように。。。。


「詩って難しい気がしてたけど、なんかふっと入ってくるんですよね」
そうおっしゃる方も。。。


これで終わるのでなく、
いつも開けて見れるような 本ができればいいのに。。。

皆さんも私もこのとき思いました。
いつも手元にあって開けてみたい・・・・そんな作品ばかりでした。


個展が終わり、落ち着いた頃、
このときの個展を一冊の記録本におさめられました。



咲sacra楽や京都ギャラリーで、皆さんにご覧いただいたものです。


この本が今回、作ってる本の原型になってるような・・・・

個展に行った日の記事  (おんなじことかいてます^^;)
  

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2008年02月28日

第一歩  初個展 (sacra)

あれはもう二年前?

朝日新聞の折込に週に一度入る「あいあい滋賀」という地方新聞。
ここに「溶け込む」という人気コーナーがありました。

県外からこの滋賀に移り住んだ人を取り上げるコーナー。

いろんなイベントの取材で「あいあい滋賀」の記者さんにはお世話になっていて
というよりお友達になっていて
県外から滋賀に移ってこられた作家さんや友人をご紹介してきました。

陶人形作家の梶谷さんや木工作家の小林 朗さんなどなど。
そんな中にひらやまなみさんもいらっしゃり
快く(!?)取材を受けて下さいました。


ある時、店に一本の電話が
「ずっと前のひらやまなみさんの記事が気になり、
そちらに行けば作品が見れますか?」と。

見れますが、なんせ狭い店内。
その季節にあった作品のみしか置いてません。

数日後、その電話の主が来店されました。

しかもタクシーを乗り付けて、タクシーを待たせて
大急ぎで彼女の作品だけを見て帰られました。


その後、お電話があり、
実はその方、近江八幡市にある滋賀県立男女共同参画センター という施設の館長さんでした。

「当会館で個展をやりませんか?」というご案内。

一枚の新聞記事が館長さんの心をとらえ
生まれたお話。



私が窓口となり、そのお話しを聞き、ひらやまさんに話すと
とっても喜んでおられましたが、日程的にすぐの話し。
カレンダーの製作もあり、大忙しでした。

ん~~むずかしいな~


しかし、「やってみる!」との決断。



ここから彼女の大きな一歩が進みだしたように思います。

時間のない中で新作を製作したり、
今までの作品を整理したり
詩をつけたり。。。


彼女のすごいところですが、

やってきた出会いというかチャンスをしっかり受け止めて
最善の努力をする!


私が持ち込んだ新聞の取材を「恥ずかしいからやめます~」と断っていたのなら
その記事を目に留める館長さんとの出会いもなかったわけで
個展の話しも当然やってきませんでした。

そしてこの個展をやることによって
その先にいろんな道が待ってたのです。      次号に続く








  

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2008年02月27日

カレンダー  (sacra)

そんな流れの中で
ひらやまなみさんが咲sacra楽に来られ、その作品は一目でドキュン☆でした。

今まで版画といえば、白と黒のモノトーンのイメージ
水彩画のようなきれいな色使いの作品に

   「これが木版画!?」

目からウロコ・・・オドロキでした。

彼女の作品は咲sacra楽の壁面を飾るのにピッタリで

「和」でも「洋」でもない
まさに「手作りのあたたかさを伝えたい」という咲sacra楽のテーマにピッタリでした。


季節を追うごとに
その季節にあった作品を持って来て下さり壁面に飾っていくと
「あぁ もうこの果物の季節だね」
「あぁ もうこの花が咲く頃ね・・」

お客さんもだんだん反応して下さり、来られるたびに
その季節のポストカードを買ってくださったり。。。

私も作品とともに季節を感じ、一緒にその流れを追っていくと


これ、一年を通じて見ていたいよね。


そう思って「カレンダーを作ってみない?」と相談しました。

カレンダーなんてどうやって作るのか?
全くなんの考えも知識もなく、思いつきで言ってしまいました(デタ~~!)

   「やってみましょうか」

ほとんどが今まで作りためて来られた作品の中から
一月はこれにしようか? 二月は・・・などと選んでいき
表紙はどうしよう?ということになりました。
表紙ってとても大切。

表紙に「咲sacra楽を彫ってもらえない?」 またまた思いつきで言ってみました。

    「やってみましょうか」

今振り返ると、私の思いつきに 「やってみましょうか」 と応えてくれる。
しかも、最善の努力で、
思った以上に応えてくれる。

すごい人です。


そして出来上がってきたのが  「SACRA」という咲sacra楽のドアを彫った作品でした。


オドロキでした。
咲sacra楽といえば、片流れの三角屋根の建物を形どって作られるもんだとばかり思ってました。

でも彼女が表現したのは、咲sacra楽のドア。

   このドアがこのカレンダーの入り口であり
   2005年の入り口であり
   ひらやまなみへの入り口であり
   咲sacra楽への入り口・・・・


いろんな意味を持った深~い作品。

簡単に「作ってよ」と言ってしまいましたが、デザインを決めるまで
何度も咲sacra楽を見て、悩まれ作られたそうです。


そして、初めての咲sacra楽プロデュースのカレンダーが出来上がりました。


いろんな紙を買って、いろいろ試して、家庭用プリンターで印刷し
パンチで穴を開けて、ひもの色や背表紙を悩み、装丁して
限定100部のカレンダーが出来上がりました。
まさに手作り。

思い出深いカレンダーです。

そして翌年の2006年カレンダーは
新作を含めた大作ぞろいで2ヵ月ごとのカレンダーを作りました。

この年は
いろんな風景の中を散歩していくイメージです。



カレンダーはそのご家庭で、それぞれのシーンで一緒に時が流れる
なくてはならないもの。

皆さんが毎日目にして、季節のうつろいを感じながら
素敵な時間を過ごしていただければ・・・という私たちの願い。

願いが届いたのか、たくさんの方にお買い求めいただき
毎年楽しみにしてくださる方も・・・

そしてこのカレンダーが後に出版化への大きな出会いを運んでくれるのです。

それはもうちょっと先のお話で・・・・kao10


  

Posted by sacra at 10:59Comments(4)TrackBack(0)

2008年02月26日

咲sacra楽との出会い  (tsubaki)

振り返ってみると、あの時のあれが!・・・と思うような
大切な出会いに一役買ってくれたものがあります。

木版画教室に通っていた頃、先生に見せたら、
「・・・散った花びらが救いですね・・・」と言われた作品。
駄作かな~と思いながらも、思い入れがありました。


はじめて一人暮らしをするとき、母に庭の鉢植えをひとつもらいました。
忙しい生活の中、ほっとできるわずかな時間に 絵を描き始め、
ベランダのその鉢植えも スッケチブックに収まりました。
それから、ずいぶん時が経って、その懐かしいスケッチをもとに作った木版画。

                  

                  ゼラニウム

そして、この木版画が、私と咲sacra楽の翠さん(このブログのsacraさん)を結びつけてくれました。


子どもが生まれて、滋賀に移り住んでまもなく、市の乳幼児健診でたまたま知り合った
(滋賀での友だち第1号の)Rちゃんに誘われて、
親子一緒にプールに入る ベビースイミングに通い始めました。
そこで知り合って、たまたま家が近かった Oちゃんが、家に遊びに来てくれたときでした。
額に入れてトイレの壁に飾ってあった「ゼラニウム」が、彼女の目にとまりました。

「この絵って、なに?」 「木版画やねん」
「へえ~!…で、このサインは?」 「私のサイン」
「へえ~~~!!!」

こんなに反応してくれたのは、彼女がはじめてでした。
そして、彼女の友だちが クラフトショップ咲楽の翠さん!でして、
きっと咲楽に合うからと、作品ともども紹介してもらい、今に至るのでございます。

あのとき ベビースイミングに誘ってくれた Rちゃん
あのとき 家に遊びに来てくれてトイレによってくれた Oちゃん
本当にありがとう!!!
  

Posted by tsubaki at 16:41Comments(7)TrackBack(0)